※本稿は、森本真理子『親子ではじめるAI学習法』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
親は子どもの「好き」を知らない⁉
お母さんたちと話していると、「子どもと会話がはずまない」「毎日、子どもに対して、『起きて! 早くご飯食べて! 出発するよ! 寝る時間よ!』といった指示命令ばかりになっている……」という悩みをよく耳にします。
どうでしょう、皆さんはいかがでしょうか? ママ友とはいつまででもしゃべっていられるのに、子どもと日常でじっくり会話するって、じつはたいへんなんですよね。
子どもと会話を楽しむ習慣がないまま思春期に突入すると、会話をしない関係で大人になってしまうことも。そうなってから後悔しては遅いですよね。
親子の楽しい会話を増やすためには、子どもの「好き」を知ること。好きなことなら子どもはいくらでも話してくれますから。
でも、子どもの「好き」がわからないという親御さんってけっこう多いんです。子どもの好きが、親が好む対象ではない時は特に……(わたしも含め)。
「ゲームばっかりやって」と言う代わりに
たとえば「うちの子はゲームが好き」ということはわかっていても、「そのゲームの何が好きなのか」「なぜ、他のゲームではなくそのゲームが好きなのか」はわからない。だから、「この子はゲームばっかりやってる」と思うんですよね。
「ゲーム」「YouTube」とひとくくりにして、つい「そんなものばっかりやって」と言ってしまう。そうすると、子どもはだんだん話してくれなくなります。親に伝えても理解してもらえない、否定されるという経験がたくさん積み重なると、本音や悩みだって、言ってくれなくなってしまうんです。
本当は、その子なりの「好き」の理由があってゲームをしたりYouTubeを見たりしているんですよね。
わたしは、発達心理学を学んだ時に初めてそれを知りました。子どもによって興味関心が異なるので、同じものに熱中していても「好き」の理由、「好き」の中身は全員違うそうです。
「好き」の理由や中身を知ることで、子どものことをもっと深く知ることができるし、子どもに寄り添った考え方ができるようになります。そして、子どもとの楽しい会話も増やすことができる。
「またゲームばっかりして」ではなく、「そんなにゲームに集中するなんてすごいね。そのゲームの何がそんなにおもしろいの? 知りたいな」と声をかけられるようになります。
親が自分の好きなことを否定しないとわかったら、子どもはどんどん話し出します。はじめはうまく説明できないかもしれませんが、アウトプット力がついてくると、説明も上手になっていきます。


