イキイキしている50代は何をしているか。『50代は「気分がいい人」がうまくいく』(三笠書房)を出した作家で編集者の越智秀紀さんは「『毎日歩くこと』への固執は、根拠の薄い思い込みの呪縛にすぎない。50代の朝に必要なのは、ウォーキングや学習などの義務感ではなく、『余白』である」という――。    
寝室の窓のカーテンを開く女性の手
写真=iStock.com/Ake Ngiamsanguan
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人生の主権を握り直す50代の朝の過ごし方

50代の朝は、二種類に分かれます。

朝の主権を、「スマホに明け渡す人」VS「自分の手に握り直す人」。

前者は目が覚めた瞬間、考えるより先に親指が動きます。LINEを開き、メールをチェックし、SNSをスクロールする。他人の成功を横目で眺め、地球の裏側のニュースに悲観し、誰かの要求に反射的に反応する。

この時点で脳は「不法投棄場」と化し、一日がスタートする前からすでに気分は濁りきってしまっている。

「奴隷の朝」の始まりです。

一方、後者はスマホを伏せ、気持ちのいい音楽で自分を起動し、光と呼吸で気分を整え、頭の中のゴミをノートに吐き出します。

ToDoリストを朝イチで確認しない。前日の失敗を朝に引きずらない。濁ったニュースや他人の情報で脳の回路を満杯にしない。

一日の主権を、自分の手に握り直してから動き始める。

人生の主権者の朝です。

あなたは今、どちらの朝を生きていますか。

私は編集者として25年間で600冊以上の本を編集し、累計1200万部を世に送り出してきました。中には『人は話し方が9割』(すばる舎)という140万部超えのベストセラーもあります。その過程で、何万人というビジネスパーソンを見てきました。

だからこそ、断言します。

朝をスマホに明け渡す人に、50代の逆転の目はありません。

両者の差は、能力でも体力でも年収でもありません。一日の最初の30分に、何をしていたか――それだけでした。