いつも上機嫌な人は何をしているか。『50代は「気分がいい人」がうまくいく』(三笠書房)を出した作家で編集者の越智秀紀さんは「外見を繕っても、皮膚が悲鳴を上げている限り、脳は上機嫌になれない。見えないところに投資することが大切だ」という――。
革靴の紐を結ぶ
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小さな妥協の積み重ねが、「上機嫌」を奪う

「プレイヤーとしては優秀だけど、なぜかいつも余裕がなさそうな人」

あなたの周りにいませんか。

仕事はきっちりこなし、外見もそこそこ整えている。なのに、どことなく「隠しきれない生活感」や「重苦しい疲れ」が滲み出ている。その正体は、能力の欠如ではありません。

人は「他人の目に触れる部分」ではなく、「自分にしかわからない部分」をどう扱っているかに、その人のコンディションが如実に現れます。

数万円の革靴をピカピカに磨き上げながら、その下には三足1000円の使い古した靴下を履いている。上質なシャツの下には、首元のヨレた肌着を平気で重ねている。

「誰にも見えないからいいだろう」

その小さな妥協の積み重ねが、あなたの「上機嫌」を根こそぎ奪っています。

自分という一番大切な資産を「その程度のもの」として扱う。その無頓着さが、表情や言葉の端々に「余裕のなさ」として滲み出ていることに、多くの50代が気づいていません。

編集者として25年間、600冊以上の本を編集し、科学、睡眠医学、一流の経営者たちにも取材を重ねた私が断言します。

外見を繕っても、皮膚が悲鳴を上げている限り、脳は上機嫌になれません。