9年半ぶり会談に潜む「中華帝国」復活の野望

4月10日、台湾の最大野党である中国国民党の鄭麗文ていれいぶん主席が、中国共産党に招かれて北京で習近平総書記と会談した。習近平総書記は、この会談で台湾の巻き取り戦略を進める腹づもりだ。

もともと中国共産党と国民党は、中国大陸で内戦をしていた犬猿の仲だった。敗れた国民党の蔣介石は台湾に中華民国政府を移転。長年いがみあってきたが、台湾の民主化で風向きが変わった。1986年に結成された民主進歩党は、台湾共和国の建設を掲げて党勢を拡大。新たに国をつくるのは、国を2つにするということ。台湾の統一を目論む中国共産党にとって、独立派の民進党こそが不倶戴天の敵になった。

一方、国民党はあくまでも自分たちが中国の正統な政府だという立場である。それが中国共産党の主張する「一つの中国」というスローガンと合致して、両党は接近するようになった。