加速するAI開発競争でグーグルに後れたワケ
アップルのトップが15年ぶりに交代する。今年9月に退任するティム・クックCEOは、在任期間中に時価総額を約11倍にした功労者だ。後任のジョン・ターナス次期CEOは巨大テック企業をさらに成長させられるのか。手腕に注目が集まる。クック氏の功績を振り返るには、まず創業者スティーブ・ジョブズについて触れなくてはいけない。ジョブズは天性のデザイナーだった。才能を発揮したのは、プロダクト設計に限らない。デザインとは、私の言葉で言えば「構想」である。ジョブズはUI(ユーザーインターフェース)や事業にいたるまで構想力を発揮し、マッキントッシュ、iPod、iPhone、iPadといった画期的なプロダクトを生み出していった。
なかでもインパクトが大きかったのはiPhoneだ。実を言うと、私は当初、iPhoneを評価していなかった。日本にはすでにiモードがあり、モバイルでテキストや画像のコミュニケーションができたからだ。
iモードをつくったのは、マッキンゼーからNTTに送り込んだジェフ・バーコウィッツ氏、南場智子(現DeNA会長)、横浜信一(現NTTグループCISO)らのチーム。ジェフ氏はパソコンのトレーナーとして雇った男だが、彼の「パケット通信の残った余力でテキストや画像を送れる」という提案からiモードの開発が始まった。
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(構成=村上 敬 写真=時事通信フォト)



