ゲイツ、マスク、トランプ…権力者を絡め取る手口

エプスタイン事件が前代未聞の広がりを見せている。戦後最大のスキャンダルになる可能性があり、それどころか世界秩序を大きく覆す事態になりかねない。公開されている情報から、現状を分析しようと思う。

ジェフリー・エプスタイン氏は謎の多い人物だ。数学・物理教師だったが、投資銀行ベアー・スターンズを経て1982年に自身の資産管理会社を設立。投資家として活動し、富豪の仲間入りをした。エプスタイン氏は政財界に強いパイプを持ち、ネットワークを活かして財を築いたといわれている。

問題はパイプの築き方だ。エプスタイン氏は自身が所有する邸宅や島に有力者を誘い、少女を含む女性に性的な関係を持たせていた。本人は14歳の少女を含む被害者らから2005年に告発され、司法取引の結果、児童買春1件のみを認めて禁錮刑に。さらに19年に人身売買の罪で起訴されたが、翌月には拘置所内で「自殺」している。この死亡に関しても、殺人の可能性を示唆する捜査記録が出てきている。

(構成=村上 敬 写真=時事通信フォト)
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