これからの時代に必要な頭の良さとは何か。東大生作家の西岡壱誠さんは「東大・京大がどんな人材を欲しいかは入試問題にはっきりと表れている。その違いを知ることは、これからの時代に必要な『頭の良さ』を考える手がかりになる」という――。

※本稿は、西岡壱誠『東大・京大入試で培う 多面的に物事を深く捉える 複合的思考力』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

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東大と京大が求めている「頭の良さ」の違い

東京大学と京都大学は、どちらも日本最高峰の大学です。

どちらも難しい。どちらも優秀な学生が集まる。どちらも「頭のいい人」が行く大学である――そんなイメージを持っている人は多いでしょう。

しかし、実際に入試問題を見比べてみると、東大と京大が求めている「頭の良さ」はかなり違います。

一言で言えば、東大は「速い人」を取り、京大は「深い人」を取る。

東大の入試には、大量の情報を短時間で処理し、限られた時間内で結論まで持っていく力が求められます。一方、京大の入試には、少ない手がかりから自分で考えを広げ、深く掘り下げ、論理として組み立てる力が求められます。

これは、単なる受験テクニックの違いではありません。

東大はどんな人材を欲しがっているのか。京大はどんな人材を欲しがっているのか。その思想の違いが、入試問題にはかなりはっきり表れているのです。