記憶を定着させるには、何をすればいいか。医師の和田秀樹さんは「手は『第二の脳』と言われるように5本の指から手首まで多くの神経細胞が集まり、それが脳にリンクしている。作家がそうであるように、自分で極めたいテーマやニュース的な情報を書き留めたりすることで、専門的な知識が増えたり、ビジネスの場で必要な情報をすぐに脳から取り出せたりする状態になる」という――。
※本稿は、和田秀樹『70歳からの老けないボケない記憶術』(ワン・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
書くことで脳が活性化する「筆記記憶法」
手を使ってひたすら書いて覚えるのが「筆記記憶法」です。
記憶するためには、目で見て脳で覚えるだけがその方法ではありません。声に出して読んだり、耳で聴いたり、歩き回ったりするのもひとつの手です。そのほうが脳が活性化するからです。
なかでも手で書く行為は有効です。どうしてかというと、手には5本の指から手首まで多くの神経細胞が集まり、それが脳にリンクしているからです。「手は第二の脳」とまで言われています。
手を使って多くの知識を得ている人といえば、作家がいい例です。彼らはもともと物知りというよりも(博覧強記の方もいらっしゃいますが)、調べたことを理解し、手で文章を書くことで物知りになっていく人が多いと思います。
記憶にとって、理解が重要なステップであることはすでにお話ししましたが、さらに情報を復習しながら書くので、より知識が貯蔵されていきます。
一般の人ではなかなか本を書く機会はありませんが、ブログやフェイスブック、X(旧ツイッター)でも同じ効果が見込めます。
可能なら、自分の記録や思ったことを書く日記風のものではなく、自分で極めたいテーマやニュース的な情報を書き留めたりすることをおすすめします。そうすることで、専門的な知識が増えたり、ビジネスの場で必要な情報をすぐに脳から取り出せたりする状態になります。

