婚活中の男女が意外な理由で破局にいたるケースがある。主宰する結婚相談所でカウンセラーを務めている大屋優子さんは「お似合いのカップルであっても、両家挨拶でつまずくケースがある。私の会員さんのなかにも、結婚目前まで進んでいたのに、相手の母親のとあるひと言で破局したことがあった」という――。
※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには変更や修正を加えている
お似合いの「ハイスぺカップル」だったが…
「結婚は家と家の結びつきである」
古くから言われている言葉だが、令和の時代に何を古臭いことをと、笑い飛ばさないでほしい。これはまぎれもない真実で、時代がいくら変わろうが、目をつむって二人だけで決断し、進むわけにはいかない。
結婚相談所での婚活のお世話をしてきて、結婚は当事者二人だけの問題ではない場面にいくつも遭遇してきた。つまりは、その背景にある「家」が、二人の継続した結婚生活にとって、良くも悪しくも影響を及ぼすということである。
二人の「好き」という気持ちだけで進む恋愛と、「責任」「生活」「継続」が求められる結婚は、明らかに違う。育ってきた環境、家との関わり方、取り巻く家族……。
これらすべてをひっくるめて、お互いを受け入れて、協力し合い、長きにわたり暮らしていくのが結婚生活である。
35歳男性、大卒。IT勤務年収800万円と結婚することになったのは、31歳女性、大卒。金融機関勤務年収450万円。二人とも東京生まれ、東京育ち。中学から中高一貫校のお受験を経験し、大学に進学。似たような家庭環境で、中学受験の経験も同じ。
二人ともそれなりに難関といわれる大学を卒業し、彼が就職した先は、高収入が魅力で、今後も順調に昇給が見込める企業。彼女は、誰もが知るメガバンクに就職。大学時代は、二人とも大いにサークル活動や、アルバイトを楽しみ、趣味も旅行と一致。
いわゆる釣り合いが取れた、誠にお似合いの、言うなれば「ハイスぺカップル」とも呼べるご縁である。
彼女は、結婚後も子供を授かるまでは仕事を続け、その後は子育ての状況を鑑みながら復職というライフプランを二人で話し合っていた。

