高血圧の予防するために食事は何に気を付けたらいいか。塩や砂糖をとらない生活を25年続けている循環器内科専門医の中尾正一郎さんは「多くの医師は減塩を勧めるが、うまくいかないことが多い。それよりも簡単で効果的な方法がある」という――。

※本稿は、中尾正一郎『減塩より実は簡単! 週末「無塩・無糖」のすすめ』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

灰色の皿の上に野菜と塩
写真=iStock.com/Svetlana Khoroshilova
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“減塩”より“無塩・無糖”のほうが簡単な理由

健康診断などで高血圧を指摘されると、必ず、「減塩してくださいね」と医師から言われるはずです。ところが、減塩はなかなかうまくいきません。

日本では、高血圧の人は1日の食塩摂取量を6g未満にするように指導されますが、数年前に聞いた学会発表では、高血圧の専門医の外来でも6g未満を達成できている患者さんは1割しかいませんでした。残りの9割の患者さんは減塩に失敗しているのです。

減塩が難しい理由は“引き算”になるからです。

減塩の調味料を使いましょう、塩分の多い加工食品は頻度を減らしましょう、麺類の汁は残しましょう……などと、いつもの食事から食塩を“引き算する”のが減塩です。

でも、減塩調味料に変えても使う量が増えれば、食塩摂取量は変わりません。また、もともとどのくらいの食塩をとっているのかを知らなければ、どれだけ引けばいいのかもわかりません。

引き算の減塩では、結局、トータルで何gとっているのかがわからず、「減らしているつもりが、まだまだ多い」といったことが起こりやすいものです。

その点、「無塩・無糖」はゼロからの足し算になり、わかりやすいのです。