英語力の適切な指標は何か。『英語が口からスッと出る! 「一択」英会話』の著者・まんじろうさんは「AIが浸透したいま、英検やTOEIC(L&R)では不十分だ。これからは“英会話”の力を測れるTOEIC Speaking Testのスコアが基準になっていくだろう」という――。

「AIで英会話を勉強」する人の末路

最近、ChatGPTや音声AIアプリを使って「AIで英会話を勉強する」という方法が流行っています。

安価で、いつでも、気兼ねなく話せるAI英会話は、確かに画期的です。しかし、これはあくまで英会話学習の「手段」の話に過ぎません。

その先の未来、特に「出口(目標設定)」まで意識できている人は、実は非常に少ないように感じています。

英会話学習をする人のほとんどは、次のような壁にぶつかります。

「始めたのはいいけれど、いま自分はどれくらい上達しているんだろう?」
「一体、どこまでやればゴールなのだろう?」

特に「AIを使った英会話」から始めた人ほど、実はやめる理由を見つけやすい傾向にあります。「どうせ無料(あるいは安価)だから、いつでもやめていいや」と、あっさりと挫折してしまうのです。

AIチャットボットを使用している人
写真=iStock.com/ArtistGNDphotography
※写真はイメージです

暗いトンネルを遅々として歩いていくだけ

確かに、学習の成果を感じられる瞬間はゼロではありません。旅行先で英語が通じた、インバウンドの観光客に道案内できた、仕事の英語プレゼンがうまくいった……などなど。

しかし、これらはすべて「主観的な満足感」のレベルにとどまります。「具体的で客観的な数値目標」がない学習は、手応えを感じにくく、モチベーションを維持するのが極めて困難です。

「無料だから」「手軽だから」という理由だけでAI英会話に飛びつくのは、出口の見えない暗いトンネルに自ら入っていくようなものなのです。

対面のスクールやオンライン英会話に通っている人であっても、目標が曖昧なままだと、やがて惰性で続けるだけになってしまいます。