何度言っても、子どもの成績が上がらない。部下が育たない……。そんな悩みを解消。手出し、口出しをしなくても成果が上がる「戦略的ほったらかし教育」とは――。

「司令官」と「メイド」は実はまったく同じ

「この資料、こう作って、明日10時までに」――月曜の朝、部下のデスクで、そう告げたことはないでしょうか。あるいは別の日、納期が迫って焦っている部下を見かねて、「いいよ、ちょっと貸して。私がやっておくから」と引き取ったことは。

どちらも、上司として「よかれ」と思っての行動でしょう。前者は曖昧さを残さない明確な指示。後者は部下を窮地から救う親身な対応。しかし、はっきり言いましょう。それこそが、あなたの部下が育たない最大の原因です。

私は前者を「司令官スタイル」、後者を「メイドスタイル」と呼んでいます。一見、正反対に見えるこの2つの上司像が、実はまったく同じ罪を犯しています。部下が「自分で考え、選び、決める」機会を奪っているのです。

(構成=久保田正志)