まるで「やる気」を見せない若者たちは、いったい何を考えているのだろうか。怒っても、距離は広がるだけ。年長者は、下の世代のロジックを理解する必要がある――。

「熱心に働く」のは若者にはコスパが悪い

「それって私の仕事ですか?」

部下にこう尋ね返された経験は、ないでしょうか。あるいは、こちらが熱を込めて指示しても生返事しか返ってこない。「もっと一生懸命やったほうが自分のためなのに」と伝えても響かない。叱るほどではないけれど微妙に失礼で、目上に対して遠慮なく権利を主張する――最近の若者と話していて、「なんか通じないな」と感じる場面は確実に増えており、その違和感の正体は、人間関係の築き方が世代によってまったく異なっていることにあります。

40代以上にとって、人間関係とは感情や考えを共有してつながりを深めるものでした。職場でも「同じ会社の人は家族のようだ」という一体感が求められ、仕事終わりに一杯やりながら悩みや将来の夢を語り合うことで、お互いの絆を確認してきました。