転職や再就職でうまくいく人と、うまくいかない人の差はどこにあるのか。人材コンサルタントの大塚寿さんは「学歴が高くても、大手企業出身であっても“使える人”とはみなされない。過去の成功体験がしみついている人ほど苦戦する」という――。

※本稿は、大塚寿『定年5年前からの「やってはいけない」 1万人の体験談からわかった「後悔しない会社人生の終え方」』(PHPビジネス新書)の一部を再編集したものです。

頭を抱えて公園のベンチに座っている中年のビジネスマン
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

「有名大学卒の肩書」は通用しない

シニア転職の際、受け手の企業が重視することはいったい何だと思いますか?

学歴や出身企業が自分の武器になると信じて疑わない人はおそらくつまずきます。ご注意を。

新卒採用で学歴を重視する企業は多いかもしれません。人気企業は応募も多く、足切りのために「学歴」「SPI」「筆記試験」などでフィルターにかけます。

しかし、シニア転職となると、ピカピカの出身大学も出身企業も参考程度。決め手になることは少なく、マイナスに作用することすらあります。また、天下りや子会社・融資先への転籍時以外、前職の役職もほとんど武器にならないことを知っておきましょう。

もし、高偏差値の超一流大学出身者だらけの企業があったとしても、そこは残念ながらシニア転職の受け皿になりえません。

一番大事なことをお伝えします。シニア転職の受け皿となる中小企業では、超一流大学や大手企業出身者を「使える人」と考えていません。18歳時の学力や大手企業出身であることが、仕事ができる証明にはならないからです。

むしろ、「大手企業出身者は仕事の守備範囲が狭い」「優秀な部下のマネジメントはできても、玉石混交な部下のマネジメントができない」と、過去に繰り返された失敗から身をもって学んでいます。