なぜ、人は愛子さまに惹かれるのか
早いもので、新年度から2カ月が過ぎました。慣れない部署や肩書きにも少しずつなじんできた頃でしょうか。
職場の顔ぶれや空気感も、だんだんとつかめてきました。一緒に働くうちに、自然と目が引かれる人が出てくるものです。
「あの人はなぜ、周りから一目置かれるのだろう」。
日々の仕事に追われながら、ふとそんなことを考える瞬間があるかもしれません。
何が人の心を動かすのか。そんな問いに立場や経歴を超えたところで、ヒントをくれるのが、いま広がりを見せる「愛子天皇待望論」です。
本稿では、なぜ愛子さまがこれほど多くの人に支持されるのか、その理由を多角的にひもといた3本を厳選しました。
1本目で、宗教学者の島田裕巳さんが挙げる支持の源泉は、母・雅子皇后の子育てです。帝王学で天皇候補に仕立てず、一人の女性として育てたことで、内親王ならではの知的な優雅さが自然とにじみ出て人々を引きつけた、と分析します。教育熱心とされる紀子さまへの違和感とも対比される、その魅力の成り立ちに迫ります。
2本目では、コラムニストの矢部万紀子さんが、戦争映画『ペリリュー』の鑑賞に支持の理由を見いだします。皇族が観るのは明るい作品が定番ですが、愛子さまは凄惨な戦地を描いた一本を選び、上皇ご夫妻の慰霊の旅を受け継がれた。天皇になれない立場で戦争の記憶と静かに向き合う誠実さこそが、共感を集めているといいます。
そして3本目で再び島田さんが、1月の「講書始の儀」から支持の土壌をたどります。明治天皇が皇后を学びの場へともに招いたように、皇室は社会に先んじて男女平等を重んじてきました。女性天皇は伝統に反するどころか、その歩みに沿うものだと指摘します。
権威や血筋だけでは、これほどの支持は生まれません。人の心は、誠実さや生き方にこそ動かされる――冒頭で浮かんだ「あの人は何が違うのか」という問いの答えも、案外こうしたところにあるのかもしれません。
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