仕事の場面でAIを上手く活用するにはどうすればいいのか。麗澤大学教授の宗健さんは「たとえばプレゼンのスライドを作る場合、スライドの元となるWordファイルのレポートがしっかり作れていることが重要になる」という――。
会議のプレゼン中に頭を抱えるビジネスパーソン
写真=iStock.com/Korrawin
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AIの主流はChatGPT、Gemini、Claude

2022年11月30日にOpenAIがChatGPTを公開してからまだ3年ちょっとしか経っていないが、生成AI(以下本稿ではAIという)は爆発的な広がりを見せている。

多くのビジネスパーソンは、すでになんらかのAIツールを使っていることだろう。米調査会社のセンサータワーの調査では、対話型AIの利用者シェアはChatGPTが約46%、Google Geminiが約28%、アンソロピックのClaudeが約10%となっている(ビジネス+IT「ChatGPTの市場シェアが初の50%割れ、Gemini・Claudeと『生成AI三国時代』に突入」2026年6月21日)。

これらの3つのAI以外にMicrosoftのCopilotもあるが、Copilotは企業単位での契約が主流なので、個人で利用している人はあまり多くないだろう。

教師であり、部下であり、相談・議論のパートナー

3つのAIにはそれぞれ特徴がある。ChatGPTは一番汎用的で初めて使う場合にもハードルが低い。GeminiはGmailやGoogleドキュメントとの相性はいいが、それが逆にちょっとしたクセになっている。Claudeは長文の要約やプログラミングに強いが、無料版だとすぐに利用制限が入る。

それでも、共通しているのは、AIは良き教師であり、気の利く部下であり、気軽に相談、議論できるパートナーだという点だ。

これまでの数十年の技術進歩の中で、電卓の登場、パソコンの登場、インターネットやスマホの普及と大きな変化が何回もあったが、「教師であり、部下であり、パートナー」だと思ったことはないだろう。

それくらいAIは、いままでの技術進歩とは大きく違う。

大きな変化のひとつは「学び方」だ。例えばビジネスパーソンがITパスポートを取得する場合を考えてみよう。AI登場以前は、市販の参考書を買って、ネットの過去問集で勉強する、というのが定番だった。

それが、AIを教師として使うようになり、学び方が大きく変わった。例えば、AIに「ITパスポート受験用の覚えるべき用語集をWordファイルで作って。数に制限なし」と指示すれば、用語集を作ってくれる。それを印刷して持ち歩けば電車の中でも勉強ができる。

さらに、「模擬テストを作って」と指示すれば、対話型のテストをすぐに作ってくれるし、「計算問題を解説して」と指示すれば、ものすごく詳細に解説してくれる。

筆者も大学でITパスポート向けの講義を担当したことがあるが、正直、教えるだけでいえば、人よりAIのほうがうまいと思うレベルだ。