大学生のAI不正利用
資格試験以外でも、検索というレベルではなく、様々なことをAIは教えてくれる。たまにウソも混じっていることには注意が必要だが、学ぶという点では、劇的な変化だ。
一部にはAIを使うと能力が落ちる、といった主張もあるようだが、現時点では確証がない。
電卓が出てきて人々の計算能力が落ちたことは事実で(四則演算の筆算ができる人はどのくらいいるだろう)、パソコンが普及したことで多くの人は漢字が書けなくなっているのも事実だが、だからといってそれで困っている人はほとんどいない。
AIによって一部の能力が落ちる可能性はあるが、それは落ちても実害のない能力である可能性が高く、AIによって広がる可能性のほうが確実に大きい。
余談になるが、学び方が変わったのと同時に、大学では学生のAIの不正利用が問題になっている。
レポートはAIに書かせたであろうものが多くなり、パソコンで問題を表示し解答させるテストでは、AIに解答させる不正も抑制できなくなっている。
その結果、テストでは問題と解答用紙を紙で配り、テスト時間終了時に問題用紙を回収し、解答用紙に書いた解答をパソコン画面に入力させる、といった何をやっているのかよくわからない対策を取ることもある。
スライドをAIに作らせる「コツ」
AIによって、いろいろな作業が劇的に効率化した。例えば、オンライン会議を録画しておき、その音声データから議事録を作る、上司から指示された調査に対してAIを使ってレポートを作る、企画や分析結果などのプレゼン用のスライドを作る、英文メールを書く、といった作業はAIによって劇的に効率化した。
例えば、プレゼン用のスライド作りに何時間も、場合によっては何日もかけていた人もいると思うが、AIを使えば、信じられない速度でスライドを作ってくれる。
ただし、人間の部下と同じように、スライドをAIに作らせる場合には、指示、すなわち元となる素材がしっかりしていなければならない。
具体的には、スライドの元となるWordで作られた文章と図表が入ったしっかりしたレポートが必要になる。文字と図表がしっかりしていれば、その形を変換するだけになる。
もっとも、こうしたレポートをしっかり作れるかは人によって違う。元々、レポートをしっかり書いてからスライドを作る人は、後半のスライド作成をAIに投げれば済むが、いきなりスライドを作っていたような人は、そのやり方を変える必要がある。

