睡眠の質を高めるにはどうすればいいか。脳内科医の加藤俊徳さんは「脳の中で使っていない部分が多いと眠りが浅くなるという研究結果がある。普段しない行動を少しするだけで、睡眠は改善できる」という――。
※本稿は、加藤俊徳『すぐに実践したくなる すごく使える脳科学テクニック』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
スマホ依存が睡眠の質を下げる
今やスマホは、仕事でもプライベートでも、私たちの生活全般にわたってなくてはならないものになりました。スマホは暮らしを便利にしてくれる一方で、使い方次第では私たちの脳の力を低下させることにもなるので注意が必要です。
脳の力を低下させる大きな要因のひとつが「スマホのダラダラ見」。
特にこれといって目的もないのに、ネットサーフィンをしたりSNSや動画サイトを見続けてしまう。それで気がつけば1〜2時間があっという間に過ぎてしまうことはありませんか?
スマホを見るのがクセになっている人は、「新しい情報に触れると脳が楽しいと感じる」という状態になってしまっています。次第にその刺激に依存するようになり、「もっともっと」が止まらなくなっているのです。アルコールやギャンブルの依存とメカニズムは同じです。
寝る間際までスマホを手放せない人は、それによって確実に睡眠時間が削られているといえるでしょう。
2020年、トルコのカフカス大学のファディメ・カヤ氏らは、スマホを所有する804名(平均年齢20.93歳)の大学生を調査したところ、全員が平均で1日7.85時間使用していることがわかりました。そして、大学生におけるスマホ使用と、睡眠の質の低下、抑うつ症状との間には関連が認められたと報告しています。

