寝る2時間前からスマホには触れない
また、2023年に発表された、複数の研究を整理した分析によると、思春期や若い成人において、ソーシャルメディアの使いすぎは不安や抑うつ、自己肯定感の低下などの心の不調と関連することが多いと報告されています。
一方で、使い方次第では人とのつながりを支える側面もあり、使用する時間帯を適切に選び、使用の量と内容のバランスが重要であることが示唆されています。
ここ数年、特にヨーロッパを中心に未成年者(15〜16歳未満)のSNS利用の規制が強化されているのは、その表れです。
手の中にスマホがあれば当然見てしまいますね。だから睡眠時間を確保したければ、寝る2時間前くらいからはスマホの電源をオフにしてしまうのがベスト。それが難しければ、せめてスマホをベッドに持ち込まないことを徹底しましょう。充電はリビング等の別の部屋でするようにして、スマホと物理的な距離をとることから始めてみてほしいと思います。
「何か情報を入れながら寝たい」というのであれば、私がおすすめするのはラジオです。
人の話などを聞き取るのは聴覚系脳番地の仕事ですが、意識を耳に集中させてラジオの音声に聞き入ることは、聴覚系トレーニングになります。
ベッドに入ったらまず部屋を真っ暗にして視覚情報を遮断し、視覚系脳番地を休ませましょう。そのうえで横になり、耳から入ってくる情報に集中するのです。2時間後くらいにオフになるタイマーをセットしておけば、夜中にラジオの音で目が覚めることもありません。
仕事ができる人というのは聞き上手な人が多いもの。聞き上手になるためのトレーニングとして、寝る前のラジオ習慣、ぜひ取り入れてみませんか。
寝付きが悪くなるのは年齢のせいではない
疲れているのによく眠れない、若いころよりもぐっすり眠った感覚が得られない……中高年になるほど、眠りの悩みは増えてきます。
寝る前のアルコールや喫煙などの生活習慣が原因のこともあれば、鼻詰まりや肥満、睡眠時無呼吸症候群などの健康上の理由も考えられます。
でも、それらのどれでもなく、なぜぐっすり眠れないのか心当たりがない人は、脳の使い方を疑ってみてもいいかもしれません。
特に、ベッドに入るといろいろなことが頭に浮かんでしまう、頭が冴えて眠れなくなることが週2回以上ある、といった人は、脳番地の使い方が眠りの質を下げている原因である可能性が高いです。

