健康長寿の秘訣は何か。医師の和田秀樹さんは「東大病院老年病科の調査では、薬が1種類増えるだけで、転倒リスクが2倍になることがわかっている。また、高齢者の免許返納を求める声が挙がっているが、薬の副作用こそがそが重大事故の原因になっている可能性は高い。自立した老後を送る第一歩は、薬を見直すことだ」という――。
※本稿は、和田秀樹『60歳で離れる人、60歳からつきあう人』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
不足栄養素をサプリで。薬の服用には注意
年齢を重ねると、体力や気力が少しずつ衰えていくのは自然なことです。
だからこそ、60代以降も元気でいるために自分でできることは積極的に試してみてほしいと思います。たとえば、無理に我慢せずに自分の楽しみを大事にすることや、ストレスになる人間関係は思い切って手放すこと。元気があるなら働いてみるのもいいし、ワクワクすることや新しいことに挑戦するのも大事です。
また、しっかり栄養をとることも大事です。食事はもちろん、サプリメントなどを活用してもいいでしょう。サプリメントは薬とは違い、足りない栄養を補うことで健康維持に役立つものです。外食が続いていたり、苦手な食べ物があったりして栄養が気になるという場合は、サプリもひとつのサポートになるでしょう。
その一方で、薬の服用には注意が必要です。
薬にはどんなものでも副作用のリスクがあります。とくに複数の薬を同時に服用する「多剤併用」は、思わぬ副作用を引き起こしやすくなります。高齢者によく見られる副作用のひとつが、ふらつきや転倒です。

