海外在住の日本人がSNS等で「子どもが日本式お弁当でいじめられた」という声を上げることがある。なぜなのか。ニューヨーク在住のライター・堂本かおるさんは「必ずしも豪華でうらやましい、ということではない。文化の違いがあるので、子どもの状況や気持ちに合わせてあげてほしい」という――。
子供用のお弁当
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何度も話題になる日本式お弁当問題

海外在住者による「子どもが日本式のお弁当でいじめられた」というポストが、またもやSNSで盛り上がった。この話題は過去から現在に至るまで、繰り返し、繰り返し、何度も俎上に載せられてきたもの。白いご飯に色とりどりのおかずを何種類も詰めた、見た目にきれいで栄養も満点のお弁当は、いわば日本の文化でさえある。それがなぜ海外(今回は北米)でいじめの対象になるのか。

元のポストに付けられた大量のコメントは、居住国によって意見が分かれていた。日本在住と思われる人からは、「おいしそうなのになぜ?」「うらやましいのでは?」「いじめられるなんて、かわいそう」「お母さん、こんなにがんばって作っているのに」といったものが多い。ただし日本在住者であっても親が他国からの移住者である人からは「子どもの頃、親の祖国式のお弁当が恥ずかしかった」とのコメントがあった。

海外在住者からは「わが家も子どもに頼まれて現地式に変えました」が多く見られたが、居住国や同じ国の中であっても居住エリアによっては「日本式で特に問題ない」とするものも見受けられた。

そんな中、もっとも強い反応を見せたのは海外で育った日本人や日系人で、「今すぐ現地式ランチに変えてあげて!」と強い語調で訴えるコメントが少なからずあった。自身の子ども時代の苦い体験から出たものだ。

初めて見る食べ物やにおいへの抵抗

日本人は、日本式のお弁当に入っている全ての食材の外観とにおいに慣れ切っている。ところが他国の人にはすべて「初めて見るもの」「初めて嗅ぐにおい」となる。

近年、海苔は海外での寿司の浸透や、味付け海苔がスナックとして売られていることなどもあり、昔ほど「ギョッ!」という反応を引き出すことは少ない。それでも「真っ黒」な食材に抵抗を示す人はやはりいる。

醤油のにおい、魚介類のにおいが苦手な人もいる。お弁当に魚そのものは入っていなくとも、ふりかけのにおいが意外と強く感じられ、形状も相まって「魚のエサ?」と言われたケースもある。日本人には思いもつかないことだ。

日本式のお弁当に比べると、欧米のランチはにおいを発しないものが多い。そのため、余計ににおいが強く感じられるのかもしれない。

英語圏の、サンドイッチとリンゴのお弁当
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先のSNSへのコメントの中にも「海外では本当に映画に出てくるような、ポテチとリンゴだけ?」という質問があった。確かに北米では小袋に入ったスナックやリンゴはランチによく添えられるが、メインはサンドイッチが多い。