健康を維持するために、すぐにできて効果的な運動とは何か。順天堂大学医学部教授で自律神経研究の第一人者・小林弘幸氏は「ランニングは呼吸が浅く速くなり、副交感神経を下げてしまう。自律神経を整えるために効果的なのは、夕食後のウォーキングだ」という――。
※本稿は、小林弘幸『科学的に証明された 自律神経を整える習慣』(アスコム)の一部を抜粋・再編集したものです。
交感神経優位だと呼吸は浅く速くなる
私たちは、1日で2万回もの呼吸をしています。呼吸はまさに自律神経によって動いていますから、ほとんどの人は普段、意識すらしていないでしょう。
以前は私も呼吸についてなど強く意識したことはありませんでしたが、50代のなかごろに、急に喉頭蓋が腫れ、咳が止まらず、呼吸ができなくなってしまったことがありました。たった数十秒でしたが、大げさではなく死を意識したことで、呼吸の大切さを痛感しました。
呼吸は、交感神経優位だと浅く・速くなります。もしも1分間で20回を超える呼吸をしているのなら、交感神経が上がりすぎているサインです。取り込んでいる酸素量が不足して、自律神経にも悪影響を与えかねません。
そこで私は、毎日1分程度、意識しながら行なうだけでよい呼吸の習慣ができる「長生き呼吸法」を考案しました。ここではその概要をご紹介しましょう。
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