周囲のいうことに耳を傾けるのは時間の無駄
読書こそが、ビジネスと投資についての私の考え方を形成してくれましたが、それらの本は今でもまったく色褪せません。投資の基本的なアプローチ、つまり株を事業として考え、そして優良な事業の条件は何かを考えるという点において、グレアムやフィッシャーを凌ぐものはありません。そこにベンが説く「安全域」を加えると、投資について語れることのすべてとなるのです。
それは複雑なことではありませんが、間違いなく自制が必要となります。世間の意見から自分を遮断する必要があるのです。みんなのいうことに耳を傾けるのはまったくの時間の無駄です。静かに座って考えるほうがずっといい。あなたは、株をその事業としての特性と、投下資本に対してどれだけ稼げるかという観点から考えなければならないのです。
もし私なら、グレアムとフィッシャーの著作を読み、それから年次報告書をたくさん読み、事業について考え、自分がどの事業を理解していて、どれを理解していないかについて考えようとするでしょう。すべての事業を理解する必要はない。理解できないものは、ただ忘れることです。
【マンガー】物事がなぜ起こるのかを知ることに情熱的な興味を持ち、なぜこれが起きているのか、または起きていないのかという観点から世界を理解しようと常に努めるならば、そのような思考の習慣は、現実に対処する能力を長い時間をかけて徐々に向上させていくでしょう。もしそのような思考の習慣を持たなければ、たとえIQがかなり高かったとしても、おそらく失敗する運命にあると思います。
IQと投資成績に相関関係はない
【バフェット】投資成績とIQのあいだには、ほとんど相関関係が見られません。もちろん、IQが80で目覚ましい成果を上げている人が大勢いるわけではない。しかし、高いIQを持ちながら、まったくうまくいかない人はいくらでもいるのです。高いIQを持つ人々がなぜ成功しないのかを探ることのほうが、より興味深い。そして、その失敗要因を自分自身から排除し、うまくいくと思える残りの部分を大切に育むといいでしょう。
チャーリーもよくいうように「自分がどこで死ぬかだけを知りたい。そうすれば、決してそこには近寄らないだろう」ということです。高いIQの持ち主でありながら経済的に「死んでしまう」人々を研究し、その理由を調べれば、ほとんどのケースでお決まりの特徴が見られるはずです。あなたは、自分がそれらの特徴を持っていないことを確認するか、もし持っているならば、それらを取り除くか、何らかの方法でそれらを制御しなければならないのです。


