年を取っても元気に動くためにはどんな運動をするといいか。医師の石原結實さんは「健康効果を高めるためには下半身を中心に鍛えることが大切だ。そのために上半身のバランスを保ちながら家庭で半畳、一畳もあればできる運動を紹介する」という――。

※本稿は、石原結實『超少食健康法 「空腹の時間」が病気を治す!』(新星出版社)の一部を再編集したものです。

自宅で自重筋トレ(スクワット)をしている若い女性
写真=iStock.com/koumaru
※写真はイメージです

下半身の筋肉を強化すると内臓から若返る

日本人の平熱がどんどん低くなっているのは、運動不足も大いに関係しています。

交通手段の発達とともに、人は歩く時間が少なくなりました。家電製品もどんどん進化して、家事で体を動かす機会も減っています。

その結果、現代人は運動不足に陥ってしまっています。

健康意識が高い人は、スポーツクラブなどに通ったり、あえてひと駅手前で降りて歩いたりと体を動かす機会を増やし、筋肉をつけています。

反面、「便利・楽・簡単」という、現代文明の恩恵にどっぷりつかった人たちは筋肉が減り、代わりに脂肪が増えていきます。

その結果として、血液が汚れ、不調や病気を招くことになるのです。

筋肉は老化にも関係しています。「老化は足から」という言葉がありますが、これは下半身の筋肉が落ちて全身の血流が滞ってしまうことからきています。

逆に、下半身の筋肉を動かして強化すると、ふくらはぎの筋肉の血管が収縮・弛緩して心臓へと血液を戻す「ミルキングアクション」が起こり、全身の血流がよくなり、内臓から若返ります。

高齢者の場合は、下半身の筋力の低下(足腰の弱体化)は、「転倒→骨折→寝たきり→認知症」というなりたくない道へと進むきっかけになってしまいます。

年を取っても元気に動くために筋肉は欠かせません。

また、筋肉には単に姿勢を維持したり、体を動かしたりするだけでなく、さまざまな健康効果があることがわかっています。