※本稿は、濱崎潤之輔『中学英語でつまずいた人が読む本』(日経BP)の一部を再編集したものです。
英会話で「空気」よりも大事なこと
「単語も覚えたし、文法も理解したはずなのに、なぜか会話が弾まない」と悩む人は少なくありません。これは単なる語学力の不足ではなく、英会話の“暗黙の了解”を知らないことが原因の一つです。
暗黙の了解とは、誰もが自然に守っている会話のマナーのことです。日本語では空気を読むことで成立している部分も多いのですが、英語は空気よりも、言葉そのものをきちんと伝えることで相手との関係をつくります。
こうした暗黙の了解を知っておくことには、主に3つのメリットがあります。
①話が自然に続く
②相手に好印象を与えられる
③文法の細かい間違いが気にならなくなる
英語では暗黙の了解を押さえるだけで、多少の文法ミスがあっても話しやすい人として受け入れられるようになります。本章では、暗黙の了解とは何かを解説しつつ、すぐに実践できるキーフレーズを紹介します。
得する相づち、損する相づち
①相づちは「音」ではなく「言葉」で
日本語では、「うんうん」「へえ」と声を出したり、うなずくだけで会話が成り立ちます。でも英語では、それだけでは伝わりません。
ある会社員が海外出張中に英語の会議に出席しました。内容はなんとか理解できたのですが、終始うなずくだけで会議を終えたところ、現地のメンバーに「彼は何も意見がないのか」と思われてしまいました。
そこで次の会議では“I see.”(なるほど)や“That's interesting.”(それは興味深いですね)と、短いあいづちを使って返すようにしたところ、その場の雰囲気が明るくなり、自然に会話に入れるようになったそうです。英語では「反応」することが、会話に参加することなのです。たった一言でもいいのです。まずは“Oh really?”や“That's nice.”を使うことから始めてみましょう。
A:I went to Osaka for a meeting yesterday.
(アイ ウェントゥ オオサカ フォラ ミーティン イェスタデイ)
昨日、大阪へ会議に行きました。
B:Oh really? How was it?
(オウ リアリィ? ハウ ワズ イッ?)
そうなんですか? いかがでしたか?
英語では、この“Oh really?”(そうなんですか?)の一言がとても大事です。なぜなら「話を聞いていますよ」「興味を持っていますよ」という気持ちが伝わるからです。さらに“How was it?”(いかがでしたか?)と続けることで、自然に会話が広がっていきます。

