抗炎症薬を服用して症状が長引くことも

何だかだるいな、風邪を引いたかもしれないというときに、どのような手を打っているだろうか。私は体調不良時に必ず服用する薬がある。本記事の最後に紹介したいと思うが、知り合いのベテラン編集者は、調子が悪いと感じたらすぐに市販の『ルルアタックEX』(総合感冒薬)と『葛根湯かっこんとう』(漢方薬)を一緒に服用するそうだ。そして一晩寝ればすぐ良くなるという。

風邪をひいて、ベッドの上で片手にマグカップを持ちながら鼻をかむ女性
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だがそれを聞いたとき、正直そんなはずはないだろうと思った。葛根湯は熱を上げることを手助けする作用がある。ウイルスが熱に弱いからだ。それに対して解熱消炎成分を含む、つまり熱を下げようとする総合感冒薬は相反する働きをもつ。同時に服用することで効果が高まるとは思えない。そもそも風邪薬の服用にどの程度のメリットがあるのか。改めて取材をした。