「トリゴネリン」はエネルギーを作る補酵素のNADを増加させる

新しい年の始まりである今号では、ビジネスパーソンにとって身近な飲みものである「コーヒー」について取り上げたいと思う。最近新たに判明したコーヒーの健康効果、その効果を得るための飲み方、適正な摂取量などを解説する。

コーヒーとコーヒー豆
写真=iStock.com/JUNICHI HIRAISHI
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コーヒーというと「抗酸化成分が豊富な飲みもの」と紹介されることが多い。それも魅力なのだが、近年注目されるのは「トリゴネリン」という成分だ。長年コーヒーの研究を行い、“コーヒー博士”として知られる東京薬科大学名誉教授の岡希太郎氏がこう話す。

「エネルギーを作る補酵素のNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)に働きかけて病気を予防し、病気になってもひどくならないように体を守るものですが、残念ながら年とともに減少し、さまざまな老化現象に結びつきます。非常に簡単に述べますと、コーヒー豆に含まれるトリゴネリンはNADを増加させ、筋肉量と筋肉の力が回復することが2024年、学術誌『Nature Metabolism』に報告されました」