脳の働きを鈍らせる糖質過剰摂取に陥らないためにはどうすればいいか。医師の牧田善二さんは「主食として扱われる炭水化物は糖質そのもので、甘いもの同様、減らしたほうがいい。にもかかわらず、結果的に多くの人が糖質を過剰摂取する背景には、世の中に出回っている栄養学の情報が古いことがある」という――。

※本稿は、牧田善二『糖が脳を破壊する』(SB新書)の一部を再編集したものです。

お盆に乗った味噌汁とご飯
写真=iStock.com/kazoka30
※写真はイメージです

あらゆる炭水化物には「糖」が含まれる

糖質という名称から誤解されがちですが、それは砂糖など甘いものばかりを指すのではありません。米飯、麺類、パンなど、いわゆる「主食」として扱われる炭水化物も糖質の塊です。

栄養学では、タンパク質、脂質、糖質を「三大栄養素」と呼び、そこにビタミンとミネラルを加えたものを「五大栄養素」としています。

栄養成分表を見ると、炭水化物は糖質と食物繊維に分類されています。とはいえ、ほとんどが糖質です。だから、本書を読み進めるにあたっては、糖質と炭水化物は同じものだと解釈して構いません。

炭水化物は「多糖類」といって、たくさんのブドウ糖が連なった構造をしています。

炭水化物に含まれる糖質量

砂糖は「二糖類」で、ブドウ糖と果糖が2つくっついています。ブドウ糖は「単糖類」で、それ以上分解されることなく小腸から血液中に吸収され血糖値を上げます。

多糖類も二糖類も、口から胃に送られて消化される過程で、全部、1個1個のブドウ糖に分解されます。

つまり、米飯を食べるのと砂糖をなめるのは、結果的にまったく同じだということです。

このように、思わぬところから糖質過剰摂取に陥り、脳の働きを鈍らせている人が多いのです。