※本稿は、『日本初の女性宰相 高市早苗研究』(宝島社新書)の一部を再編集したものです。
小泉・安倍両氏に通ずる二つの絶対条件
【編集部】岸さんは高市政権が長期政権になるとおっしゃっていましたが、なぜ、そうお考えなのか、その点からお話しいただければと思います。
【岸博幸氏(以下、岸)】私が、高市政権が長期政権になると思っている理由は非常に簡単です。ポイントは二つありますが、過去、長期政権だった人はどういう人だったろうかと考えるとわかりやすいです。1人は小泉純一郎さん、もう1人は安倍晋三さんです。この2人に共通する特徴は二つあります。一つは運が強かったことです。
小泉さんは、橋本龍太郎さんが勝つだろうと言われていた総裁選で、地方からブームが起きて大逆転で勝ちました。組閣の際は、自民党内の大反対を押し切って民間人だった竹中平蔵氏を大臣に抜擢し、結果的にそれが大成功した。まさに運が強かったんです。
安倍さんもそうです。総理に復活する総裁選で、地方票は石破さんに負けましたが、そこから大逆転をしました。2人とも総裁選とその後の段階で非常に運が強かったのです。
二つ目は、2人とも非常に明るい性格。私は、お2人を個人的によく知っていますから、自信を持って言えます。性格が前向きで明るく、それを反映して笑顔が非常に素敵。これはすごく大事なことで、小泉さんが典型的でしたが、テレビ画面から伝わってくる雰囲気で国民は直感的に、政策への賛否はともかく、この人は悪い人ではないだろうなという印象を持ってくれます。
勝利へ導いた「関西のおばちゃん」の笑顔
【岸】お2人とも映像を通じた印象がすごく良くて明るくて、結果的におふたりが総理の時は世の中も明るくなりました。それを目の前で見てきた経験から、この二つの要素がすごく大事だと思っていますが、高市さんもこの二つのポイントを兼ね備えているわけです。
まず、総裁選で当初、小泉進次郎さんが勝つと言われてきました。それが決選投票で逆転をしたわけです。その後誰も予想しなかった公明党が連立を離脱すると、逆にそこに維新が入ってきて、より保守的な政策が実現しやすくなった。これは、明らかに運が強いことを示していると思います。
加えて高市さんの笑顔は非常にいいですよね。高市さんは普通にしゃべっていると本当に明るい関西のおばちゃんそのもの。性格が明るくて笑顔もいい。だから、やはり彼女が勝って、映像にいっぱい出るようになって、国民の側からすれば明るい気分になれるわけです。
高内さんは女性ですから、おばさんの評判はイマイチかと思ったら、結構お母さん方も支持しているそうです。やはりそれは笑顔がいいことと、本人の基本的な明るさだと思っています。だから私は、長期政権の総理お2人にお仕えした経験から、政策以前の問題として高市さんは長期政権になると考えていますし、そういう人が総理になったというのは、日本にとってもいいと思います。

