NHK大河ドラマになぜか不在の「信長の妻」
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見て、いつも不思議に感じていることがある。織田信長(小栗旬)はプライベートでは決まって妹の市(宮﨑あおい)と2人で、くつろいで本音を吐露する相手は市だけのように見える。
木下藤吉郎(池松壮亮、のちの羽柴秀吉)と弟の小一郎(仲野太賀、のちの羽柴秀長)が、信長への取次を頼む相手も市だ。たとえば第6回「兄弟の絆」(2月15日放送)。鵜沼城(岐阜県各務原市)で人質になっている兄の藤吉郎を救いたい小一郎は、信長を説得してほしいと、市に頼み込んだ。
市は「私には兄上を諌めることなどできぬ。力にはならず、すまぬ」と断ったが、ともかく、信長に執り成してもらう相手は市なのである。信長に妻がいなかったのだろうか。そんなはずはない。信長には正室として、斎藤道三の娘のいわゆる「濃姫」がいた。むろん、側室もいたが、「豊臣兄弟!」にはそういう影がまったく感じられない。「濃姫」役の女優も発表されていないので、今後も出る予定はないのだろう。
だが、信長にとって美濃(岐阜県南部)攻略が悲願だったことを考えると、「濃姫」が現れないのも仕方ない、という気にもさせられる。