人を引きつける会社は何が違うか。企業ブランディングを手がけるギフト代表の池戸裕さんは「明確に、理念を力強く宣言することで、同じ価値観の人には深く突き刺さる。また、働く人や応募者にとっては会社と同じ方向を向いているかどうかを確認する重要な地図になる」という――。

※本稿は、池戸裕『人を動かすリーダーの言語化』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

新卒者
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「会社の生き方」をストーリー化する

何はなくとも人を動かすには、「理解」「共感」「自分ごと」の3ステップを必ず踏まなければならないことを覚えていてください。

そして、この3ステップをクリアしていくために、鍵となるのがストーリーです。では一体、何をストーリー化すればいいのでしょうか?

そんなとき私は、会社という法人を、あたかも人に見立てて考えたときに見えてくる「生き方」をテーマにして、ストーリー化する手法をおすすめしています。

私がいつもお客様に向けてお話しするのは、同じようなビジネスをしている会社であっても、規模や社風が近い会社であっても、二つとして同じ会社はない。さらに、どんな会社においても、必ず光り輝く美しい部分や信念、こだわりがあるということです。

この話は、人間で考えれば「それはそうだね」と納得してもらえることが多いのですが、会社で考えると「ウチにはそんな自慢できるものなんてないよ」となる経営者が少なくありません。

しかし、それは本人たちが気づいていないだけです。必ず創業から現在に至るまで、会社としてのオリジナルストーリーがあるはずなのです。

法「人」というくらいですから、会社を人と見立てたときに、どんな価値観をもとに、どんな生き方を選んで、どんな未来を描いていくのかは、すべての法人において必ず存在するものだという前提に立つのです。