【ステージI~III】歯石を取りきれなくなったら骨の溶けはじめ

人類史上、感染者数がもっとも多い感染症は歯周病――。2001年のギネスブックにそう認定されているほど、広く蔓延している病気です。軽度のものも含めると、日本人成人の多くの人が歯周病。メジャーな病気でありながら、専門医は少ない。歯周病が地道に治療をしていくものだからでしょう。

歯周病の初期段階が歯肉炎で、歯茎に炎症が起き、場合によっては腫れや出血といった症状を伴います。さらに進行すると歯周炎になり、歯を支える歯槽骨や、歯と歯槽骨をつなぐクッションのような役割をする歯根膜が破壊されます。同時に歯茎の腫れや出血も起きるためそちらに目が奪われがちですが、歯周病の本質は「歯を支える骨が溶ける病気」です。治療せずに放置すると、歯の根の先まで骨が溶けて歯が抜けてしまいます。

歯肉炎や歯周炎が起きるのはプラークが原因。歯と歯茎の間の溝にプラークが溜まると炎症を起こして歯肉炎になります。溝が深くなると少しずつ歯周炎が始まり、症状が出始めるのです。

(構成=村上 敬)
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