黒子のような会社に意外に魅力を感じる人も
それが特別かっこいいものかどうかは関係ありません。どんな人生にも意味があり、正解はないからです。
すべての会社が歴史を変える、誰もが知っている影響力を持つ会社になる必要もありません。あまり名前は知られていなくても、実はこの世の中が円滑に回っているのは我が社があるおかげだ、という会社もたくさんあるでしょう。
組織で働く人、また採用で応募をしてくる人の中には、表舞台に立つよりも黒子のような会社のほうが、むしろ魅力だと感じる人は意外に多いものです。
だからこそ、まだ理念がない企業、またはこの理念が正しいのかと迷いが出てきている企業においては、自社を一人の人間と見立てたときに、どのような生き方をしようとしている法「人」なのか――。
まずは、その着眼点で会社を見つめることから始めることをおすすめします。
新たに創作するより、すでにある言葉を掘り起こす
とはいえ、「急にそんな壮大な話をされてもピンとこない」という方もおられるでしょう。そういうときは、身近なところからストーリーを探してみるといいでしょう。
たとえば、普段から社員がよく言っている言葉や、創業者の言葉などを調べていくうちに、ストーリーのヒントが見つかることが多々あります。理念をゼロから創作することは滅多にありません。あくまで、ストーリーとつながっているのです。
いつの間にか社員のあいだで、馴染んでいる言葉はありませんか?
なぜ、そのフレーズが使われているのでしょうか?
そういった疑問を紐解いていき、それをもとにキャッチーな言い回しに整えると、改めて理念として設定できたということが多々ありました。
普段から馴染みのある言葉は、覚えやすく、使うシチュエーションが多いことがほとんどです。というより、だからこそ広まっていくのです。
「ユーキャン新語・流行語大賞」には賛否両論あり、たとえば「トリプルスリー」や「村神様」のようなスポーツに関する言葉は、あまり一般の人は使っていなかったように感じます。

