データが語る「衆院選の真実」
自由民主党の歴史的な大勝利で終わった解散総選挙でありましたが、解散報道から投開票日までのちょうど30日間、大変なドタバタでありました。
本稿では、この選挙戦を通じて時系列にどのような報道があったか、それと併せてネットやRDD(Random Digit Dialing)を使ったサンプリング調査、パネル調査と、一部の注目選挙区でどのような出口調査結果であったかも踏まえまして、この選挙戦がどのような経緯をたどったのかを、許される範囲で振り返ってまいります。候補者および関係各位、自治体の皆さまも大変お疲れさまでした。
なお、本稿で用いるデータ群は学術的に厳密なものではなく、完全な代表性を持つものではありません。あくまで得票や獲得予測議席を把握するための参考としての傾向値です。データについては所属する情報法制研究所(JILIS)に帰属し、分析・見解については山本一郎個人のものです。
背景に野党分裂・候補者乱立
まず、今回の選挙では確かに小選挙区において自由民主党が有権者からの大いなる請託を受け大勝したのは事実ですが、得票率だけを見ると、同じく自民党に勝利をもたらした2021年岸田文雄政権での衆院選とほとんど変わりません。比例獲得議席も大差なく、ここまでの議席数を確保するに至った根本的な理由は、紛れもなく非自民各党の候補者の乱立と結論付けられます。
つまり、中道改革連合だけでなく、国民民主党、日本維新の会に加えて参政党やチームみらい、日本共産党ほか各党が比例ブロックでの議席獲得を目指して、特に激戦となる選挙区で勝つ見込みのない候補者を擁立したために、反自民・政権批判票が割れ、結果的に地滑り的な自民党大勝に至ったと言えます。
そして、今回のMVP候補は2人おられると思っています。自民党の歴史的大勝利に最も貢献した立役者は、創価学会副会長の佐藤浩さんと、れいわ新選組共同代表の大石あきこさんです。

