公明党を自民党から引き離した男
佐藤浩さんは、公明党を自民党との連立から引き離し、立憲民主党と合流させて「中道改革連合」という壮大な自爆装置を組み立ててくださいました。結果は、中道改革連合は167議席から49議席へと壊滅的な敗北を喫し、その分の議席がまるごと自民党に流れ込んだわけであります。私としては引き続き夫婦の関係でずっと自公連立が国民有権者のためになると思っていたわけなんですが、自民党にとっては“ぬるま湯”に過ぎなかったと気づかされました。
また、テレビ討論会であまり発言の冴えなかった高市早苗さんを、ダイレクトに罵倒するなどしてうまくフォローし、視聴する有権者のヘイトを一身に背負ってくださった、れいわ新選組の大石あきこさんもMVPにノミネートしたいぐらいの活躍をされました。高市さんに限らず、政治家がメディアで無用な発言をして言葉尻を採られて批判され支持率が急落することは避けなければならないのですが、大石さんがまず先に大騒ぎしたため、高市さんは失言することなく鬼門であったテレビでの党首討論を乗り切ることができました。
つまり、無党派有権者の皆さんの「口汚く高市批判をして見苦しい野党」と「体調の悪い中、がんばっているのにいじめられる高市さんかわいそう」という思いが大きなブームとして選挙期間中に波を起こし、れいわ新選組だけでなく中道改革連合をも押し流して有力者やベテランの大量完全落選につながったわけです。
「連立離脱」は事前に伝わっていた
結論からいうと野党の候補乱立と中道による壮大な自爆劇が今回の選挙の見所ですが、中道改革連合がなければ立憲民主党や公明党が議席を維持できたのかといわれると……という感じなので、それは永遠の歴史の「if」となるでしょう。
まあ今になったから書けることですが、10月10日の会談で公明党代表・斉藤鉄夫さんから一方的に伝えられた連立離脱の方針については、自民党の事務方には10月7日の段階で公明党関係者の皆さんから「自民党との連立解消は避けられない情勢」で「本当にすみませんが、党と支援団体・創価学会の方針として決まったことなので」とお詫びされていました。
「連立離脱を公明党は本腰で考えてますよ」という話は党に報告されていましたし、公明党幹事長の西田実仁さんからも電話があったそうなんですけれども、何で自民党シン執行部に伝わらなかったんですかね。
その後、公明党からも旧立憲民主党からも、2026年6月のサミット後にあるかもしれない解散総選挙に向けて、公明党・立憲間で選挙協力の枠組みについての話し合いを始めている旨は伺っていました。ですが、まさか中道改革連合みたいな統一名簿を作って衆議院のところだけ合流するなんて、そこまで踏み込んだことをするとは思ってもいませんでした。

