背景に「政治とカネ」からの脱却

1月13日~14日:解散意向伝達と「統一名簿」の衝撃

1月13日、さらに解散観測が強まるも確定ではないため、どう準備するのかとしゃべっているところに、韓国大統領の李在明さんがドラムを叩いている動画が流れてきまして、いや李在明さん工場負傷で腕が動かないのにそんなことさせて大丈夫かとザワザワしている間に、翌14日、党に解散意向が伝達されました。

解散宣言、公示から投開票日までに複数の外交日程が入っていて、常識的には御大将が前線に出ない期間がある時点でそれはどうなんだと現場の士気(モラール)が下がるところですが、裏を返すと「その期間、総理は表に出ないので失言する恐れがない」ということでプラスに働きました。塞翁が馬とはよく言ったもんでございます。

同14日、公明党と立憲との間で突然「統一名簿」が交渉されているというびっくりなニュースが到来。なんだそれ。翌15日には立憲・野田佳彦さんと公明・斉藤鉄夫さんの両代表とで新党結成に合意がなされ、16日には「中道改革連合」の結党記者会見が勃発いたします。

同時期、自民党東京6区(世田谷区)の公認候補に「山尾志桜里さんはどうか」とかいう、現在の人類には早すぎる声が上がって党内は大騒動となりました。おいおいおいおい。さすがにそれはないだろうということで、被害者の会を結成している某野党代表にも相談のうえで地元選考の結果、17対1という圧倒的大差で畦元将吾さんが公認候補に選ばれたのであります。

一方、各地では野党から「裏金議員」や「ネトウヨ候補」批判が出るであろう人物が次々に自民党公認を勝ち取る事態となり、ディフェンスを固めたい官邸サイドとおもしろ候補を次々と興味本位で擁立する都県連との間で綱引きがあったようです。これも別の意味で言えば「政治とカネの問題」という綺麗事からの脱却を図りたいおんな大将の強い意志が働いたものとも言えます。

1月17日~19日:予測議席の底と「未来投資解散」

この翌日17日が調査日で、ネットパネルやRDDでの調査結果では自民党単独の獲得議席が217議席と、さらに20議席ほど下落。うーん、この。本当に解散するのか、実際には解散を取りやめてTACO市早苗になるんじゃないかという話になったわけであります。

これに呼応する形で、高市早苗さんが「自由民主党と与党・日本維新の会との合計で過半数」というめちゃくちゃ低いハードルの勝利条件を提示されます。いや、まあ当時の情勢調査を考えれば、そんなに楽観視できなかったのは事実ですが、本当にこれが勝敗ラインだと解散する意味があるのかという議論になってしまいます。正直、2月1日ぐらいまではどうなるかはわかりませんでしたし。

令和8年1月19日、高市総理は総理大臣官邸で衆議院解散に関する記者会見を開いた
1月19日、高市首相は衆議院解散に関する記者会見を開いた(写真=内閣広報室/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons