採用激戦区で優秀な人材を採れている理念

愛知県春日井市にある株式会社ISOWA(イソワ)は、段ボール機械メーカーです。私はこちらで、新卒採用活動での広告制作および採用コンサルティング業務に携わりました。

同社が目指すのは、「自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける、世界一社風のいい会社」です。これは、代表の磯輪英之社長がおよそ30年前、同社に入社した当時、個人プレーや指示待ち体質が目立つ雰囲気に危機感を覚えたことから目標となりました。

この「自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける、世界一社風のいい会社」を社長が明確に宣言し、学生の前でも自信を持って語り、社内でも共有することで、「世界一社風のいい会社」にするための自発的行動が次々と生まれています。

すると、会社には引力が生まれ、トヨタやデンソー、アイシン精機などエンジニア採用激戦区の中部地方において、中小企業でありながらも、毎年、名古屋大学や名古屋工業大学から学生が採用できるほどの採用力が育まれていきました。

理念やスローガンは採用のフィルターになる

明確に、力強く宣言することの意味は、同じ価値観の人には深く突き刺さることです。すべての人が、大手企業、ネームバリューのある会社で働きたいと思っているわけではありません。

池戸裕『人を動かすリーダーの言語化』(三笠書房)
池戸裕『人を動かすリーダーの言語化』(三笠書房)

社員とその家族を大切にし、社風のよさで世界一になろうという会社に身を置きたいという人は必ずいます。

逆に、大手企業に入りたいというニーズの人が来ても困ることを考えると、ミスマッチをなくすためには、やはりはっきりと宣言することが大切です。

このように、理念を明確にすることは、働く人や応募者にとっては会社と同じ方向を向いているかどうかを確認する重要な地図になるということなのです。

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