「仕事ができる人」は何が違うのか。言語化コンサルタントの木暮太一さんは「業務効率化や生産性向上を理由に、他人に業務を任せようとする人がいるが、こういう人はむしろ仕事ができないと思われる」という――。

※本稿は木暮太一『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。

ネクタイを着たビジネスマン
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先輩たちがみんな超人に見えた日々

ぼくが社会人1年目だったときの話です。

ぼく自身は周囲が驚くほどダメ人材でしたが、それでもなんとか「成果」を出そうと長時間労働を自主的にしていました。できることが少ないので長時間労働でカバーしようとしていたんです。

一方で、同じ部署の先輩たちは、仕事ができて、かつものすごく忙しく動き回っていました。当時のぼくからは、みんなが超人に見えました。そして、どれだけ業務を効率化させているんだろうか? どんな仕組みを持っているんだろうか? なんでそんなに結果が出せるんだろうか? と考えていました。

当時読んでいた仕事術の本には、「自分ができることは自分でやり、他人に任せられることはどんどんまわりに任せていこう」と書いてあったので、ぼくも人に任せて効率化させよう、無駄な業務を見極め排除しよう、などと考えていました。

でも、これがいけなかった。このときぼくがやっていたのは本当に「筋違い」だったんです。

あるとき、超優秀な先輩のHさんが、「仕事術」の理論と真逆のことをやっているのを目にしたんです。そのHさんは、毎日朝7時前には出社し、終電まで会社にいる超ハードワーカーです。しかも、ものすごく優秀で、部内の全員から信頼されていました。こなしている仕事の量は、少なく見積もっても当時のぼくの20倍程度あったように思います。大げさではなく、それくらいスーパーマンな方でした。