皇室典範改正でも残る「愛子天皇待望論」

7月17日、皇族数の確保に向けた改正皇室典範が参院本会議で可決・成立しました。現行典範の施行後、初の本格改正です。女性皇族が結婚後も皇室に残ることができる仕組みと、旧宮家の男系男子を養子に迎える制度が柱ですが、女性・女系天皇の是非という最も難しい論点は先送りされました。若い世代で継承資格を持つのが悠仁さまお一人という現実は変わらないままです。今回は「皇室問題」をテーマに、専門家3人による論考をお届けします。

1本目は、神道学者で皇室研究者の高森明勅さんによる、皇室典範が抱える構造的欠陥を突いた記事です。皇位継承資格を男系男子に限る現行ルールは、側室制度とセットで成り立っていたもの。片方だけが残った矛盾こそが皇室の危機を招いた元凶だと指摘し、女性天皇容認の必要性を論じます。

2本目は、コラムニストの矢部万紀子さんによる、政治の動きを読み解く記事です。旧宮家の男系男子を養子に迎える案を推す高市首相の姿勢に疑問を投げかけ、女性皇族に男子出産を求め続ける仕組みの限界と、それでも愛子天皇待望論が衰えない理由に迫ります。

3本目は、宗教学者で作家の島田裕巳さんによる、待望論の深層に迫る論考です。成年皇族として活動の幅を広げる悠仁さまへの評価がありながら、なぜ待望論はやまないのか。第1子と末っ子という対照的な生まれの違いから、天皇になる人の資質を読み解きます。

一つの区切りを経てなお、皇室は大きな岐路に立っています。それぞれの視点から、この国の未来を考えてみませんか。

やはり愛子さまよりふさわしい人物はいない…天皇陛下が愛子さまに言及する時に"欠かさず"使う言葉

(2026年3月27日公開)

天皇、皇后両陛下と愛子さま。2021年1月
天皇、皇后両陛下と愛子さま。2021年1月(写真=在フィリピン日本国大使館/外務省/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons

高市早苗首相は3月16日の参議院予算委員会で、女性天皇について否定的な見解を明らかにした。神道学者で皇室研究家の高森明勅さんは「高市首相は、現在の皇室典範の規定に基づく皇位継承順序にこだわっているようだが、そもそも皇室典範は構造的欠陥を抱えている。本気で皇室の存続を願うならば、欠陥ルールを見直し女性天皇を認めるべきだ」という――。〈続きを読む〉

 

いつまで皇族に「男子を産んで」と求め続けるのか…高市首相に無視されても「愛子天皇待望論」が衰えないワケ

(2026年4月3日公開)

高市早苗内閣総理大臣
高市早苗内閣総理大臣〔写真=外務省/在南アフリカ共和国日本国大使館(内閣広報室)/CC-BY-4.0/Wikimedia Commons

皇室典範改正をめぐる与野党協議が約1年ぶりに再開される。皇室はこれからどうなるのか。コラムニストの矢部万紀子さんは「旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える案にこだわる限り、皇族の確保も皇位継承も根本的には解決しない。女性皇族に『男子を産んで』と求め続ける仕組みをいつまで続けるのか」という――。〈続きを読む〉

 

だから愛子天皇待望論は日増しに高まる…島田裕巳「愛子さまにあって悠仁さまにはない天皇になる人の資質」

(2026年4月4日公開)

2025年7月、仙台市で応援演説を行う小川淳也氏
2025年7月、仙台市で応援演説を行う小川淳也氏(現・中道改革連合代表)(写真=石垣のりこ事務所/CC-BY-3.0/Wikimedia Commons

なぜ、皇位継承において「愛子天皇」待望論はなくならないのか。皇室史に詳しい島田裕巳さんは「皇位継承者の存在にもかかわらず鎮静化しないのは、残酷なことかもしれないが、悠仁さまと愛子さまの対照的な生まれの違いが影響している」という――。〈続きを読む〉

 
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