仕事ができる人は「仕事を奪う」
本来、相手がするべきタスクを肩代わりして、相手の負荷を軽くしてあげることを、本書では「相手の仕事を奪う」と表現します。
少し乱暴な言い回しに聞こえるかもしれませんが、自分から率先して肩代わりするという意味合いを込めて「奪う」と表現します。
逆の立場で考えてみてください。
あなたが「この人がいてくれてよかった!」と実感するのは、
・あなたのストレスを減らしてくれる人
・あなたがやらなきゃいけないことを、先回りしてやってくれる人
・あなたがやらなきゃいけないことを、先回りしてやってくれる人
ではないでしょうか?
あなたの負荷を減らしてくれる人を「仕事ができる!」と評価すると思うのです。
では、ぼくらは誰の仕事を奪えばいいのでしょうか?
それは、ぼくらにタスクを依頼した人です。
会社同士で考えれば取引先企業ですし、部署単位で考えれば「相手の部署」、個々人で考えれば「上司・チームメンバー」です。
チームのメンバーを「クライアント」と考える
『仕事ができる人の頭のなか』では、これらのタスクを依頼してきた人をまとめて「クライアント」と呼びます。取引先企業もクライアントですし、上司もクライアントです。仮にそれが同じ部署の後輩であっても、一緒に仕事を進めているのであれば「クライアント」です。
結論として、仕事ができる人は「クライアントの脳内ストレスを軽減させ、仕事を奪い、負荷を減らせる人」です。ぼくが接してきた仕事ができる人は、みんなそれを理解していました。
先ほどのHさんは、ぼくら若手メンバーがやるべき仕事を「奪って(手伝って)」、ぼくらの負荷を減らしていました。ぼくらが依頼したわけではありませんが、Hさんが状況を察して「負荷を減らしに来てくれた」わけです。だからぼくらが「Hさん、すごい……。頼りになる」と感じたわけです。
そしてHさんは、彼の上司が本来考えるべきタスクも自ら率先して巻き取り、実施していました。だから上司や部署全体から「彼は仕事ができる」と評価されていたのです。
