ビジネスの現場で求められる「論理的思考力」とはなにか。言語化コンサルタントの木暮太一さんは、「相手を論破することでも、自分が賢くなることでもない。あくまでも、クライアントの負荷を減らすために自分の思考と行動の質を高めることだ」という――。
※本稿は木暮太一『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
どの「論理的思考力」を身につけるか
一般的に「論理的思考力」は、「問題や課題に対して筋道を立てて考え、根拠に基づいて結論を導き出す力」を指します。情報を分解して整理したり、グループ分けして因果関係を明確にしたり、優先順位をつけて相手にわかりやすく提示したりするのが「論理的思考力」です。
これは仕事をするうえでとても重要な能力です。しかし非常に幅が広く、それだけ身につけるのが難しいです。すぐにすべてを身につけられるのがベストですが、それは現実的ではありません。そのため、論理的思考力のうち、身につけなければいけない要素を「優先順位をつけて論理的に」考える必要があります。
『仕事ができる人の頭のなか』の目的は、「仕事ができる人」の頭のなかにあるものを分析し、自分も「仕事ができるようになること」です。そこに絞って考えると、目的は「クライアントの負荷を減らすこと」になり、そこに向けて重要度が高いものから身につけていくという発想になります。
同書第2章では、言語化の必要性をお伝えしています。クライアントの負荷を減らすために、まずは言葉を明確にしなければいけません。
ただし、「明確になっていればすべて正しい」わけではありません。ゴールを明確にし、そこに至るための作戦プランとアクションを明確にしても、「その作戦」と「そのアクション」でゴールにたどり着けるとは限りません。見当違いの筋が悪すぎる作戦とアクションを出してしまっているかもしれないからです。

