※本稿は、栗原大智(総監修)『#3大やめとけー21人の医師が教える 寿命を縮める「ヤバい」生活習慣』(高橋書店)の一部を再編集したものです。
子どものブルーライトカットメガネ
子どもの目の発育に悪影響の可能性も
「ブルーライトは目に悪い」「着けておけば安心」といった理由で、お子さんにブルーライトカットメガネを使わせる方がいますが、子どもの発育に良くない影響を与える可能性があります。
2021年には日本眼科学会など国内の主要な6団体が小児のブルーライトカットメガネ装用に対して慎重な意見書を公表しています。
最大の問題は子どもの目の発育を妨げるリスクです。子どもにとって太陽光を浴びることは心身の発育に良い影響を与えます。十分な光を浴びない場合、近視が進行するリスクが高まると指摘されています。必要な光を遮ることは、ブルーライトそのものの影響よりも、目や体に有害な影響を及ぼす可能性が否定できません。
また「ブルーライト=有害」という考え方自体、科学的な根拠が乏しいのも事実です。デジタル端末の画面から出るブルーライトは、曇天や窓越しの自然の光よりも少なく、網膜に障害を生じるようなレベルではありません。
このように、子どもにブルーライトカットメガネの装用を推奨する根拠はなく、むしろ発育に悪影響を与えかねません。お子さんの目を守るために本当に大切なのは、まずは正しい生活習慣を整えることです。「手軽で体に良さそう」というイメージだけでブルーライトカットメガネを買い与えるのは、控えてください。
スマホの長時間使用
近視進行で網膜剝離や緑内障のリスク増大
スマートフォンは欠かせない存在ですが、画面を長時間見続けることは目に大きな負担となります。慢性的なスマホの使いすぎは眼精疲労の原因となり、目の充血やピントの合いづらさだけでなく、肩こりや頭痛など全身に症状が及ぶことがあります。
さらに、近年問題となっているのが、スマホの長時間使用と近視の進行との関係です。近い距離で長時間画面を見続けることで、近視が進行してしまいます。実は大人になってからも近視は進行します。実際、20歳代では、3人に1人以上が近視進行を経験しているという報告もあります。
近視が進行すると、将来的に網膜剝離や緑内障など病気にかかるリスクが高くなります。スマホの使いすぎは単なる目の疲れだけではなく、目に長期的な影響をもたらす可能性があるのです。
さらに、20代でも若くしてスマホ老眼の症状が出て、そのまま通常の老眼になる場合もあります。
こうしたリスクを防ぐためには、使用時間や画面との距離、時間帯を意識することが大切です。スマホやパソコンの画面は30cm以上目から離し、特に就寝前のスマホ使用は控えるようにしましょう。
物理的な距離を取る意味でも、テレビやモニターを使って大きな画面で見るようにすると目への負担を減らせます。

