※本稿は、加藤俊徳『80代でも若返る脳』(新星出版社)の一部を再編集したものです。
スマホで「喋る、思い出す」が脳を若返らす
スマートフォン(スマホ)の所有率は60代94%、70代85%、80代前半66%だそうです(「シニアの情報機器の所有率」2025年、モバイル社会研究所)。
全世代に広がっていますが、若者にとっては単なる「電話」を超えたコミュニケーションツールであり、X(旧ツイッター)やインスタグラム、LINEなどの「SNS」を当たり前に使いこなしています。
私もLINEを使っていますが、LINEの魅力は、文字・画像・動画など多様な表現が可能なところで、特に「顔を見て話せる」点を評価しています。
私が「脳番地」と名づけている同じような働きをする脳の細胞の集まりを機能別に大別すると、思考系、感情系、伝達系、運動系、聴覚系、視覚系、理解系、記憶系の8つになり、これらは連携して働きますが、ビデオ通話で聴覚系と視覚系が受け取った情報は、思考系・感情系・理解系・記憶系で検分され、伝達系が後を引き受けます。運動系だけ仲間外れになるのはもったいないので、足踏みやスクワット、片足立ちを加えて脳番地を総動員しましょう。
もうひとつ、LINEのメリットは情報がストックできること。過去のやりとりや画像・動画を見返して、楽しい記憶、嬉かった気持ちを蘇らせて何度でも味わえるのです。
私自身もそうでしたが、昭和の時代、遠方の家族の声を聞くため大量の10円玉を準備して公衆電話を使った経験のある方は「声が聞けるだけでありがたい」と自宅の電話で十分と思うかもしれません。
スマホという新しい機械や使ったことがない機能を使いこなすことを、少し億劫に感じる方もいるでしょう。そうした思いを超えてスマホの新機能に挑戦してほしいと思います。
スマホの使い方を人に聞く、本を読む、ネットで検索するなども脳を若返らせます。「挑戦」は全脳番地がなにより好む行動だからです。
・人に聞いたり本で調べたりして操作の不安をなくす
・「挑戦」を楽しむ

