良質な睡眠をとるには、どんな過ごし方をするといいか。脳内科医の加藤俊徳さんは「布団に入って寝る体制なのにブルーライトで覚醒させられると、脳は混乱してなかなか寝つけなくなり、やっと眠っても熟睡できなくなる。就寝1時間前に店内からあふれる強烈な光に誘われてついつい寄り道したくなるが、してはいけないお店がある」という――。
※本稿は、加藤俊徳『80代でも若返る脳』(新星出版社)の一部を再編集したものです。
寝付けない人にお勧めの日中ルーティン
なかなか寝つけない方は、昼間に"睡眠の仕込み"をしておきましょう。
仕込みとして一番のおすすめは日中の散歩です。
太陽を浴びるとセロトニンが分泌され、それが夜になると睡眠ホルモンであるメラトニンに変わります。
また、散歩による「運動疲労」は、良質な睡眠をもたらすからです。
時間としては1時間。30分では短すぎます。昼間、家のなかを歩き回っている人は30分でも構いませんが、夜になかなか寝つけない方には1時間の散歩をおすすめします。
ほかにはスポーツジムに行く、軽いスポーツを始める、など運動を実践するのもいいでしょう。
人間の体は、常に正常な状態を保とうとする「ホメオスタシス(恒常性)」が作用しています。ホメオスタシスは睡眠と大きな関わりがあります。
運動だけでなく、労働、勉強などで日中に脳や体に負荷をかけると、その負荷による疲労が生じます。
疲労を取り除いて正常な状態に戻そうと、ホメオスタシスの作用によって睡眠がもたらされるのです。
ですから、労働や勉強をおこなって脳に負担をかけることも“睡眠の仕込み”として有効です。

