AI製の単語カードで定着率が上がる理由
第二言語習得論でいう知識の勉強とは、インプットの「読む」「聞く」でわからなかった単語や文法の確認や、聞き取れなかった“つまずき”を、確認し、意識的に「気づく」作業だ。
「大量の英単語が並ぶ単語帳や分厚い文法書を暗記するのではなく、インプットのスクリプトのうちわからなかったところを調べたり確認するのが『知識の勉強』です。英文をスラッシュで区切って構造を確かめたり、わかりにくい構文を見つけたら薄い文法書でささっとおさらいをする、といったことも含まれます」(川崎さん)
インプットの後だけでなく、後で詳しく解説するアウトプットの後でも、必要に応じて行おう。たとえば話した後に「ここで詰まる」「いつも同じ表現になる」と気づいたとき、発音や構造、別表現を確認するといった作業だ。
昭和の時代の英語学習といえば、単語帳や文法書を一から覚える「知識の積み上げ」が8割を占めていたが、川崎さんは全体の25%でよいという。
また、知識の勉強における注意点として、川崎さんは「知識の勉強ではカタチを確認しますが、それはあくまでインプットやアウトプットでの意味理解を助けるためのもの。学習の中心は英語のまま内容に集中すること。意味に集中し、必要なときにさくっとカタチに戻ることが大切です」と強調する。
ここで力を発揮するのが生成AIだ。谷口さんは、わからない文法構造や単語の使い分けなどの疑問は、即座にAIに質問すればいいという。
「覚えにくい単語は、イラスト付き単語カードを作ってもらうのもおすすめ。文字情報と視覚情報を同時に記憶に刻むことで定着率が高まり、読解や会話のときに使える瞬発力がグンと上がります。また、アウトプットの後、発音しにくい箇所で『この文の発音のコツを細かく教えて』と頼めば、区切り方やつなげ方(リンキング)を丁寧に解説してくれます」(谷口さん)
知識の勉強の目的は「知識量を増やすこと」ではなく、あくまでより速く読める・より自然に話せる状態に整えるための作業であることを意識しよう。
シャカリキになって覚えるのではなく、必要最小限の見直しや確認をAIの力を借りて的確に行うのが、これからの効率的な英語知識の学び方だ。
鍵を握るのは「瞬発力」中学英語で十分伝わる
昭和式の英語の学び方で決定的に欠けていたのが、アウトプットの学習だ。
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