ネトフリなどで英語の作品を日本語字幕なしで理解するには、英語を日本語に訳す癖を捨てる必要がある。英語を英語のまま理解する「英語脳」を鍛える3つのステップを、7000人を指導した中林くみこ氏に聞いた。

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日本では「英語は、単語と文法が完璧なら話せるようになる」と信じられています。そして、多くの人が「自分が話せないのは単語力が足りず、文法の基礎があいまいだからだ」と考えて、中学英語からやり直そうとします。ですが、その方法では実践的な会話に届きません。単語と文法を頭の中で組み立ててから口にする形では、反応のスピードが追いつかないからです。

必要なのは、フレーズをかたまりで覚えておくことです。状況に応じて「この場面で使うべきはあのフレーズだ」と瞬時に判断し、口にする。英語に限らず言語は「真似る」ことで身につきます。私たちが日本語を話せるようになった過程も同じで、周囲の大人たちが話しかけたり、会話していたやり取りを聞いたりしながら覚え、口に出すことで使い慣れていきます。つまり、会話とは頭の中の引き出しから状況に合う表現を選び出す作業なのです。

とはいえ、中学高校で学んだ英語が無駄になるわけではありません。単語や文法の基礎は、すでに多くの人の中にあります。受験英語を経験した人に、まったくの初心者はほとんどいないはずです。主語が来て動詞が続く語順の感覚、基本的な単語、文の形は記憶に残っているでしょう。それならば、話すための土台としては十分です。英語に再チャレンジするなら、土台の上に積み上げる工程へ進むべきです。

(構成=渡辺一朗)
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