がんを予防する方法はあるのだろうか。医師の佐藤典宏さんは「近年は食事とがんに関する研究が盛んで、がんの予防に役立つ食材が複数わかってきている」という――。

※本稿は、佐藤典宏『がんにも勝てる長生きスープ』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。

がんの予防に役立つ食材がわかってきた

私は患者さんに新しい情報をお伝えできるように、また、ブログやユーチューブで役立つ情報を発信するために、世界じゅうで発表される最新のがんに関する研究をほぼ毎日、インターネットでチェックしています。

世界では、がんに関するいろいろな研究が行われていて、特に近年では、食事とがんに関する研究が盛んです。そのため、がんの予防に役立つ食材が複数わかってきました。

例えば、次のようなものです。

・抗酸化作用のある「アブラナ科の野菜」
・抗炎症作用のある「脂ののった魚」
・血管新生阻害作用のある「大豆」や「にんにく」
・抗腫瘍作用のある「ヌルヌルの海藻類」
がんの予防に役立つ食材がわかってきた(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/metamorworks
がんの予防に役立つ食材がわかってきた(※写真はイメージです)

がんのリスクが低下する「10種の食材」

がんを一気に消してくれる夢のような食材はありませんが、がんに対して、さまざまな角度から効果を発揮する食材があるのです。

それらの食材をバランスよく毎日の献立に取り入れると、がんのリスクが低下することは間違いありません。

次のページから、抗がん作用が認められた10種の厳選食材を紹介していきますので、ぜひ、意識して食生活に取り入れてみてください。