卵巣がんの死亡リスクを50%低下させた「大豆」

大豆に含まれるイソフラボンには、女性の骨を丈夫にするなどの健康効果に加え、がん予防の効果もあります。

イソフラボンの一種であるゲニステインは血管新生を邪魔する(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/kuppa_rock
イソフラボンの一種であるゲニステインは血管新生を邪魔する(※写真はイメージです)

がん細胞は、血管を作り出す血管新生という働きを活性化させて成長しますが、イソフラボンの一種であるゲニステインは、血管新生を邪魔します。

大豆とがんの死亡リスクに関する複数の研究を解析した論文では、胃がん、大腸がん、卵巣がんの死亡リスクが50%前後低下しました。

みそや納豆などの発酵大豆食品は、善玉菌が豊富で、腸内環境を整えて免疫力を高める働きもありますので、がん予防のためにも健康長寿のためにもおすすめです。

がんの発症率を34%低下させた「きのこ」

きのこ類に含まれるβグルカンという食物繊維は、免疫力を高める働きがあり、がんなどさまざまな病気の予防に効果的です。

きのこの摂取量とがんの発症率についての複数の研究で、最もきのこを多く食べていたグループはリスクが34%低下していました。

きのこを食べるほどがんのリスクが下がり、特に胃がんや乳がんの予防に効果的です。

なお、きのこ類の特定の成分を含むサプリメントが「がんに効く」という証拠はないため、きのこそのものを食べましょう。