抗腫瘍効果を持つ「玉ねぎ」

玉ねぎをはじめとしたアリウム属の野菜は、抗がん作用抜群。ファイトケミカルの一種で、強力な抗酸化作用を持つケルセチンが豊富で、がんのほか、動脈硬化の予防、血糖値やコレステロール値の低下が期待できます。

また、ケルセチンを与えたマウスを使った膵臓がんの実験では、がん細胞の増殖が抑えられました。

さらに別の実験では、玉ねぎのオニオンA(ONA)という成分が卵巣がんに対して抗腫瘍効果を示したりと、いろいろなタイプのがんに効果が認められています。

胃がんの死亡リスクを34%低下させる「にんにく」

アリウム属の野菜を代表するにんにくには、抗酸化作用と抗炎症作用のある成分が豊富。中国の比較試験では、にんにくのサプリメントで胃がんによる死亡リスクが34%低下し、大腸がんとにんにくの複数の研究をまとめた分析でも、にんにくを多く摂取する人は大腸がんのリスクが25%減っていました。

にんにくのサプリメントで胃がんによる死亡リスクが34%低下(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/pinkjojo
にんにくのサプリメントで胃がんによる死亡リスクが34%低下(※写真はイメージです)

胃がんや大腸がんなど消化管のがんに特に有効のようです。

アメリカ国立がん研究所が「がん予防に効果のある食品」として発表した食品群のトップに位置する最強の抗がん食材。少しずつでもぜひ日々の食事に取り入れてください。