肝臓がんのリスクを37%下げる「トマト」
トマトに含まれるカロテノイドの一種、リコピンには強力な抗酸化作用があり、老化防止やコレステロール低下に働きかけて生活習慣病を予防します。
海外の研究では血液中のリコピン濃度が高い人は、脳卒中のリスクが50%以上低下したとのこと。
さらにリコピンは、がん細胞の増殖抑制、がん細胞の増殖に必要なコレステロールの低下、血管新生の阻害に働きかけるなど、強力ながん予防効果を備えています。
中国人を対象とした集団研究では、最も多くトマトを摂取するグループは最も少ないグループに比べて肝臓がんのリスクが37%も低くなりました。
肺がんリスクが42%下がった「にんじん」
がんに効くイメージの強い、にんじん。
βカロテンを多く含むにんじんは実際にさまざまながんのリスクを減らす作用が認められています。
にんじんと肺がんの関係を調べた複数の研究を解析した結果、にんじんを最も多く食べるグループは、最も少ないグループに比べて肺がんのリスクが42%も低下しました。
ただし、別の研究でカロテンと大腸がんのリスクは関係が認められておらず、詳しいことがはっきりわかっているわけではありません。
なお、ジュースにすると大事な食物繊維が取り除かれるため、調理して食べたほうが効果的です。